お世話になります。
水道屋のえがしらです。
今回のお客様は給湯管から漏水しているというお客様です。
まず初めに、水道管からの漏水は管が老朽化すると起こる症状です。
水を送る給水管とお湯を送る給湯管と2種類あります。
そして水道管の材質は現在の主流は架橋ポリ管という管がメインで使用されており、給水も給湯も全く同じ管となっております。
水は水色、お湯はピンクと色は分けられていますが中身は一緒です。
余談ですが架橋ポリ管は50年は持つと言われていますが、紫外線には弱いため屋外の水道管では適していません。
床下などの紫外線がない屋内の場合はとても丈夫な水道管です。
ですので、架橋ポリ管は漏水の事例はあまりありません。
このことは、架橋ポリ管の材質が優れているというよりは、使用年数が浅いという理由のほうが強いと思います。
この先10年20年経過すると架橋ポリ管でも漏水は起こってくると思います。
話を元に戻しますね。
今回漏水している管はプラスチックの給湯管からも水(お湯)漏れでした。
なぜ家主様が給水管ではなく給湯管だとわかったか?
それにはこんなやりとりがあったそうです。
あら?お湯が出らん…電気温水器が壊れたかな?メーカーに電話いてみよう。
業者:温水器の故障ですね?〇日に修理にいきます。
修理の当日…
業者:あれ?温水器のお湯が空っぽですよ、これ。温水器自体に故障はありませんね。
は?どういうこと?
業者:お湯は抜けてしまっているということです。つまり給湯管のどこかから漏水しているということです。
そりゃ大変やんね!急いで修理せな。これじゃ、お湯の垂れ流したい汗
というやりとりがあったそうです。
慌てたご主人から私のところに電話がかかってきました。
もしもし水道屋さん、あんた水道管の修理はしよるね?
ええ、もちろん、それが専門です。急いでいらっしゃるようですね…
う、うん。風呂に入られんけん急いどるたい。
それは大変だ。すぐに向かいます!
急いで訪問しました。
かくかくしかじかで給湯管から漏水しよるげな。
なるほど、状況はわかりました。
給湯器の出口の止水栓を締めるとメーターが止まりましたので、給湯管からの水漏れで間違いありません。
給湯器の止水栓を締めて、メーターが止まれば「給湯管」。
給湯器の止水栓を締めてもメーターが止まらないようであれば「給水管」からの漏水とお考え下さい。
しかもジワジワではなく、結構漏水していました。
たしかに漏水しているようですね…しかも大量に…
水道管の漏水は「どこから漏水しているか」を発見することが一番難しいです。
逆に漏水ポイントが見つけることができれば水道管の補修自体はどうにでもなります。
点検したところ、埋没している水道管からの漏水の可能性が高いと思います。幸い庭は土ですので、少し掘ってみます。
掘ったら漏水箇所って見つかるとね?
うーん…こればっかりは何とも…
ただ、私としても闇雲にあてずっぽうで掘るわけではありません。それなりに理由はあるつもりです。
でもちゃんと見つかるとね?
そこは今の段階では何とも…見つからない場合もあるとしか言えません…
漏水箇所が特定できれば1時間から2時間もあれば補修できます。それが一番早く解決できる方法だと思います。
なるほど。でも土に埋まっている管を見つけて漏水箇所を特定するのって大変じゃない?
もちろん大変です。でもそれが一番早いかなと思いました。
今回の場合は漏れている量も多く、下がコンクリートではなく土でしたので、この方法がいいかなと…
もしくは給湯管全部引き直すという方法もあります。
費用はかかりますが、給湯管自体新しくなりますので今後漏水の可能性が低くなるというメリットもあります。工期も明日中には終わると思います。
なるほどね。ピンポイントで見つけて補修してもいいけど、あとあと他から漏れる可能性もあるわけたい。
ええ、十分考えられることです。
漏れている箇所も確実に見つかるとは限らんもんね。
そうですね…現段階では全力で見つけますとしか…
給湯管を引き直したら費用はいくらくらいなの?
壁に穴をあけてもいいですか?壁の外に水道管を這わせますので。
いいよ。
うーん…6万から7万くらいです。
よし、わかった。じゃ給湯管を新しくするけん明日までにできる?
え?お風呂は大丈夫なんですか?
うん、一日くらいなんてことない。久しぶり温泉に行くたい。
わかりました!そういうことであれば喜んで作業させていただきます!
ここからは作業の写真ですが、すみません作業に夢中で全部撮りきれていません…
なんとなくこんな感じで作業するのかとイメージの補助になればと思います。
地面に線を引っ張っていますがここの下に水道管を埋めます。
立てのラインが1本と横のラインが3本。
横のラインの3本は「台所」「お風呂」「洗面所」の3か所です。
壁に穴をあけ、そこに水道管を通します。
こんな感じで管を立ち上げ、室内に引き込みます。
管が赤色なのは、給湯管のため耐熱使用だからです。
これは台所の立ち上がりです。
もちろんきれいに穴を埋めて、地ならしをしたあと砂利を敷きます。
水道管はもちろんカバーをきちんとして、壁に固定します。
(そのところを写し忘れました…)
今回のポイントをまとめると
〇漏水には漏水箇所を特定する時間と労力がかかる(場合によっては費用も)
〇地面がコンクリートではなく土だったので安くすんだ。
〇一部補修ではなく他の箇所の漏水の懸念もあり、全ての給湯管を新しくしたほうがメリットがあった。
〇施工が比較的簡単に行える土地だった。
条件はそのお宅で違いますので、費用も様々です。
今回の場合は水道管の引き直しで7万円。
蛇口も2か所新品に交換しましたので、その費用が2万円。
9万円の消費税を頂きました。
費用を抑えたいのであれば
ご自身で水道管を掘り当て、漏水箇所を特定することができれば補修費用は5000円~1万円いただければ大丈夫です。
どうしても漏水箇所の特定が難しい場合は、レーダーで見つけなければなりませんので、その場合は調査費が5万円程度かかります。
漏水は本当にケースバイケースですので、お困りの際は一度ご相談だけでもいいですのでご連絡ください。
0120-769-755
佐賀・久留米 町の水道屋さん
水道局指定工事店
えがしら水道技術メンテナンス
三養基郡上峰町堤977(上峰営業所)
久留米市城島町芦塚1060(久留米営業所)