お世話になります。
水道屋の江頭です。
ご依頼をいただくときによく言われる
水道局指定工事店だから安心かなと思って
とよく言われます。
たしかにその通りです。
水道局が認めているんだからしっかりしている業者だろうとイメージしますよね。
ですが、あえて今回は言わせていただきます。
少し過激なタイトルで申し訳ありません…
水道局指定工事店とは
まず、水道局指定工事店になるためには国家資格が必要です。
「給水装置工事主任技術者」という資格です。
一生懸命勉強したので合格発表のときはドキドキしたのを今でも思い出します(笑)
給水工事においての基本的な知識が身に付きます。
ちなみにこの資格は実務経験が3年以上ないと受験資格がありません。
指定工事店になるには、
〇国家資格をもっていること
〇必要な道具を持っていること
〇5年に一度更新制度がある
こういった条件が必要になります。
たしかな知識と経験と道具を持っているかを水道局は判断しているわけですね。
やっぱり安心じゃないの
ちょっと待ってください。鵜呑みにするのは危険です!
水道局指定工事店に依頼するときの注意点
結論から言うと
〇実際に訪問する人は、頼んでみるまでどんな人かわからない
〇必ずしも地元の業者ではない
ということです。
〇どんな人が訪問してくるかやっぱりわからない。
これは、会社として指定工事店を取得しているものの、働く従業員の技術や知識があるという証明ということではないのですね。
指定工事店の業者に依頼しても、まだ研修あがりたての新人さんが訪問してくることだってあります。
我々なら1時間で終わる仕事を3時間もかかっていたなんて、よく聞く話です。
また会話をしていて、全然土地勘がない人もいます。
あれ?会社は近くのはずなのに…
この人、こっちの人じゃないな。
しゃべり方も違うし
私だったら、どうしても不信感を持ってしまいます。
〇地元の業者とは限らない
水道局指定工事店は、地元の業者ではなくても取得することが可能です。
極端な話ですが、東京の会社が佐賀の水道局の指定を持っていることもありえます。
なぜ?東京の業者が佐賀で仕事?
私の含め、小規模の設備屋さんが関東で仕事をすることって、ありえません。
効率悪すぎです。
ではどんな場合に遠方の業者がわざわざ指定工事店を取得するのでしょうか?
これは以前私が働いていた会社の話をしたら大体わかると思います。
以前私は、中堅の水道屋で働いていました。
本社は福岡市内。
本社に社長がいて、その社長が福岡、佐賀、長崎、熊本と津々浦々、各地域の水道局を回って指定工事店を取得していました。
月に一回は社員は本社に集まりますが、基本的には現地採用の、直行直帰のほぼ個人事業。
集客するときのチラシには「安心の指定工事店」と宣伝文句を書き、本部が一括でチラシを撒くわけですね。
こんな業者がたくさんあるのが現実…
怖いですよね…
そんなところで働いていた自分に嫌悪感が…
ク〇〇〇アン
イー〇〇イル
など、よく聞く名前の水道屋なんてだいたいそうです。
「近くの水道屋さんがいい」そう思わない方も当然いらっしゃるかと思います。
別にどこの人だろうが、しっかり仕事してくれたらそれでかまわない。
という方もいるでしょう。
ですが、
アフターや施工不良のことを考えるとやっぱり早く駆けつけてくれる近くの業者がいい
と考える方が合理的ではありませんか?
「指定工事店」の業者にご依頼されるときは、地場の業者さんであるかしっかり確かめることがいいと思います。
情弱という言葉があります。
指定工事店というバッジだけで業者を判断するには、少し危険なところがあるかもしれません。
しっかりと水道業者を見極めるようにできればいいですね。
それでは。