2020/5/12
お世話になります。
水道屋のえがしらです。
まだ5月なのに暑いですね汗
さて、今回の御依頼は「漏水調査」です。
お客様からどこからか漏水しているので見てほしいと連絡をいただきました。
きっかけは水道局からのお知らせ
「前年同月に比べて、水道使用量が増えています。もしかして漏水しているのではありませんか?」
検針票の備考欄に指摘がありました。
それとは別に検針の方が直接、声掛けや手紙で教えてくれたりする場合もあるようです。
これは水道局の検針の方が「普段と比べて随分使用量が増えたな…」と親切心で指摘してくれるものです。
そういえば、先月は車の洗車を毎日したから、そりゃ高くなるはずだ
と、使用量が増えた理由に心当たりがあればいいのですが…
え?今月の水道代なんでこんな高いとやろう?
よくよく検針票をみてみると…
は? 漏水しているおそれがありますだって…どうしよう…
慌てたご主人は、HPでどこか調べてくれる業者はないか検索されたそうです。
それで私のところに連絡をいただけたようでした。
漏水調査は消去法が鉄則です
まずは、どこから水が漏れているのか特定しなければなりません。
そうですね。そうしないと修理しようがないですからね。
おっしゃる通りです。漏水箇所の特定が第一です。
でもそれって、どうやって調べるんですか?
一つ一つ可能性を潰していくしかありません。消去法なんです。台所は大丈夫。お風呂は大丈夫というふうに…
なるほど。でも地下に埋まっている給水管から水が漏れていたら、どうやって調べるんですか?調べようがなくないですか?
たしかに、漏水箇所が目に見えるところとは限りません…見えないところを調べるのは難しいですが、そういう場合は「音」で聞き分けます。
音ですか?すごいですね…
はい。音です。
でもそこまでしなくても、大体は目に見えるところからの漏水がほとんどです。もっというならトイレが一番可能性が高いです。
実は漏水箇所を特定するとき一般のご家庭であれば、トイレが一番可能性が高いです。
トイレが60パーセントくらい。
エコキュートなどの給湯器が30パーセント。
そして残りの10パーセントが目に見えない水道管ということになります。
音で聞き分ける作業は、専門家に依頼しないといけないほど高度な技術が必要ですが漏水調査でそこまでやることは、そうあることではありません。
水道メーターをみたことはありますか?
まずは水道メーターを見てみましょう!
え?メーターですか?たしかあそこにあったと思うけど…最近全然見てないな…
まあなかなか見るものではないですよね笑
ちょっと見にくいですが、パイロットと書いてあるコマはわかりますか?
わかります。
そちらを見ててください。ちょっと水を出しますね。
ジャーーーーー
グルグル回転しましたね!
そうなんです。水を使うとこのパイロットと呼ばれるコマがグルグル回転するんです。水を止めますね
止まりました!
そうですね。水を止めたのでパイロットも回らなくなりました。でもよく見て下さい。本当に静止していますか?
あら?止まってはいないですね。ジワーーっと回転しています。
そうなんです。それが水が漏れている何よりの証拠なんですね。
へー知らなかった!
水道メーターのパイロットの回転速度は、使用している水量に比例します。
つまり水を多く使っているときは高速回転で、少量の場合は低速回転で回ります。
この回転速度で、どのくらいの水が漏れているのかということまで解ります。
逆に言えば、パイロットが静止していれば漏水はないということなります。
メーターと家の中を行ったりきたり
先ほども申し上げたように、一番怪しいのはトイレです。ですのでトイレの止水栓を締めてトイレの水を止めましょう。
止水栓?
少しわかりづらいですが、〇で囲ったところにある金具を止水栓といいます。
これでトイレ単体の水を止めることができます。
締め方はマイナスドライバーか10円玉などの硬貨でも締めることができます。これを時計回りに回して締めてください。
万が一「固くて全然回らない!」そんなときは無理をせず水道屋を呼んでください。
止水栓締めました。今度はメーターを見に行きましょう。
またメーターを見に行くんですか?
はい。これでメーターのパイロットが静止していれば、水漏れの原因はトイレで間違いありません。
なるほど。仮にトイレじゃなかったとしても、これを繰り返せばどこか漏水箇所を特定できますね。
はい、基本的にはそうです。止水栓を使ってメーターが止まる箇所を調べます。
メーターを見に行きました。
おかしいな…まだ少ーし回っています…
残念ながら、そのようですね…
次はどこを締めましょうか?
次は給湯器です。給湯器はどちらですか?
給湯器ってエコキュートのことですか?
おっしゃる通りです。エコキュートはどちらでしょうか?
裏のほうになります。
ご案内いただいた場所にいくと、エコキュートがありました。
〇〇様。おそらく漏水の正体はエコキュートですね…地面が濡れています。
本当ですね。地面が濡れています。
今から止水栓を締めますので、メーターが止まればエコキュートが漏水しています。
エコキュートにも止水栓ってあるんですね
もちろんです。カバーを外したら止水栓が見えます。
ということで、エコキュートの止水栓を締めました。
すると…
あっメーター止まりました!エコキュートだったんですね。
そのようですね。よかったです!
エコキュートの漏水は意外と多いです。
今回は地面が濡れていたのでわかりやすかったのですが、地面が濡れていなくても漏水しているときもあり一概に言えません。
止水栓を締めるのが一番確実です。
エコキュートって水が溜まっているんですよね。それが漏れているだけでは?
溜まった水が漏れていても、やはり漏水ということになります…
原因がわかったので、給湯器のメーカーに連絡すると修理できるということだったのでメーカーに依頼ました。
助かりました!まさか給湯器だったとは思ってもいなかったです。
原因がわかってよかったですね!修理すればもう大丈夫ですね。
ええ、本当にありがとうございました。
今回は修理はしていませんが、調査費として3000円いただきました。
今回もお問合せありがとうございました!
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